0.05という数字の巧みさ
P<0.05は有意水準としては最も大きな数字である。
確率20分の1。AがBより優れているという結果が出て、それが偶然ではない確率が20分の1。けっして起こりえないことはないが、ほぼ偶然ではないと言えるぎりぎりの数字である。
これを別の観点からみると、ある病気が蔓延して、2人に1人が死ぬとしたら、気が気でないだろう。100人に1人だったら、まず自分は大丈夫と安心してられる。50人に1人でもまず大丈夫だと思える。
5人に1人、10人に1人だったら、やはり不安は払拭されない。
不安が消えないか、安心してられるかの境目がこの確率20分の1。
抽選でも何でも、5人に1人、10人に1人までなら、希望がもてる。100人に1人、50人に1人なら、まずムリだろうとあまり期待しないで結果を待つ。
その境目がやはり、20人に1人ということになる。
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