医学の英語はこんなにカンタン

医学の英語は、ふつうの英語とは別物、ずっとカンタン。それを書いていきます。

2023年10月のブログ記事

  • sample size

    たった2つのことをイメージするだけで、英語の冠詞がわかるようになる Independently published 本  臨床試験の話をしていて、急に sample size が出てくると、途端にパニックに陥る人がいる。いったいどんなサンプルを取ったのか、どこにも書いていない。  わからないけど、... 続きをみる

  • in は中にあらず、「おいて」では意味不明

    in が中なんて誰が決めたのだろう。 This condition was first described in German soldiers. はて、この病態は初めて記載されたということだが、この in は何だろう。 こういう in を機械的に「おいて」とする人がいるが、それで意味がわかるのか... 続きをみる

  • 番外編、ひとつの単語の意味はひとつ

     controlで見たように、いくつもの意味があるように見えて、実はひとつの単語の意味はひとつです。意味というより、イメージと言えばいいのか、かなり抽象的なイメージを同じくするものは、同じ単語で表すことができます。  たとえば、application  貼付薬、申込書、応用、塗布などずいぶんさまざ... 続きをみる

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  • control  はて、ピッチャーのコントロールとは別物か

     はじめて医学の文献に接した人が困るもののひとつに control がある。  われわれの知っている control とはせいぜい、制御くらいなもので、コントロールのいいピッチャーと言う時の control くらいしか浮かんでこない。  もし、これと同じ意味で使われているのだとしたら、contro... 続きをみる

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  • significant を知るだけで

     医学の英語には、ふつうの英語からは想像もつかないものがいくつもある。  そのうちのひとつが significant(ly)である。  辞書を引いてもうろたえるばかり。  Survival improved significantly.  はて、どういうことなのか。何らかの治療の結果、生存率が延び... 続きをみる

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  • 0.05という数字の巧みさ

     P<0.05は有意水準としては最も大きな数字である。  確率20分の1。AがBより優れているという結果が出て、それが偶然ではない確率が20分の1。けっして起こりえないことはないが、ほぼ偶然ではないと言えるぎりぎりの数字である。  これを別の観点からみると、ある病気が蔓延して、2人に1人が死ぬとし... 続きをみる

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  • P<0.05

     医学の文献には P<0.05などという表記がやたらと出てくる。  医学の英語を勉強している人のなかにもこれを理解していない人が多い。  ぶっちゃけて言うと、Aという薬とBという薬の効果を比較するとき、Aでは100人中38人が改善、Bでは65人が改善したとする。では、Bの方が効果が高いかというと、... 続きをみる

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  • There is の構文は原則使わない

    医学の英語はこんなにカンタン Independently published 本  医学では、基本的に there is の構文は使いません。  では、どうすればいいのか。  たとえば、データがない。  Data are lacking.  No data are available. にほんブロ... 続きをみる

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  • survival と the survival

    医学の英語はこんなにカンタン Independently published 本  医学の文章は、冠詞の使い方を学ぶ宝庫でもあります。  冠詞も何もなしに、survival と出してきて、これで「わかってくれ」というのですから、すごいものです。  Survival is low.  医学で sur... 続きをみる

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