動詞でわかる患者と医師との関係
- 医学の英語はこんなにカンタン
- Independently published
- 本
The patient was taking aspirin.
The patient received aspirin.
この2つの文はいささか状況がちがいます。
これを文字通り解釈し、訳していたのでは、その状況のちがいが見えるようにはなりません。
患者が一人ですから、臨床報告の可能性大です。
患者が主語になっていても、この文を書いているのは、医師ですから、その立場でものを考えます。
上はその医師を受診するまで患者が服用していた薬剤に言及しています。
すなわち、患者はアスピリンを服用していたということです。
下は receive が使われていることから、その医師がアスピリンを処方したことがわかります。
したがって、「患者はアスピリンを受けとった」ではなく、「患者にアスピリンを投与した」、「患者にアスピリンを処方した」ということです。
なお、「患者にアスピリンを処方した」も通常、受け身で書きます。
ただし、✖ The patient was prescribed aspirin.の文型は医学では使いません。
Aspirin was prescribed. です。英語でも、医師と患者という自明のものは省略できるのです。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。