医学の英語はこんなにカンタン

医学の英語は、ふつうの英語とは別物、ずっとカンタン。それを書いていきます。

外科手術を実施したに2通りの言い方

医学の英語はこんなにカンタン
医学の英語はこんなにカンタン
Independently published

 手術というと、日本語でもオペと言うように operation を思い浮かべる人がいると思います。
 もちろん、それも使います。ただし、operation にはさまざまな意味があります。
 医学ではずばり、surgery を使うのが話が早い。これなら、冠詞のことをあれこれ考えることはありません。ふつうは無冠詞で使えます。


 ここで「外科手術を実施した」の主語は実施した医師、受けた患者、手術そのものの3通りが考えられます。
 いちばん簡単なのは、医師も患者も自明のこととして、


 Surgery was performed. とすることです。
 翻訳のことを問題にはしていませんが、どこか知らないところで、他人事みたいに「手術が実施された」のではなく、「私(たち)」が実施したのです。
 日本語は自分の位置にカメラを置きますが、英語は少し距離を置いたところにカメラを設置します。


 そのカメラから見ると、手術したのは「私(たち)」、受けたのは患者。
 その患者に焦点を当てると、


 The patient underwent surgery.  
 
   となります。それでも、あくまで「私(たち)」の視点から文を書いているわけで「外科手術を実施した」ということです。
 仮に、同じ事態を報道記者が書いたとすれば、「患者が外科手術を受けた」になるわけです。


 常に視点を意識していないと、他人事みたいな理解になりますので、注意が必要です。
 


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