医学の英語はこんなにカンタン

医学の英語は、ふつうの英語とは別物、ずっとカンタン。それを書いていきます。

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確認は confirm にあらず

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 学校英語の困ったところは、単語の本来意味するところをすっとばして、日本語と英語との間に1対1の構図を作ってしまうことです。
 また、それを生真面目に覚えている人があまりにも多いことが、問題を複雑にしています。
 確認というとすぐにconfirm を思い浮かべる人がいますが、confirmというのは、疑いや仮説がまずあって、それが正しかったことを確認することであって、いきなり確認するのは confirm ではありません。


 腫瘍を確認した。
 病変を確認した。


 この場合はむしろ、identify になります。


 A tumor was identified. Tumors were identified.  
 A lesion was identified. Lesions were identified. 



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develop の勘違い

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 Cancer developed.とあると「癌が進行した」と理解する人がいる。


 どういう根拠があってそう思うのか不思議でならない。


 develop には「開発する」、「展開する」、「発展する」、「現像する」などの訳がある。そんなものを並べても何の役にも立たない。この4つの訳語がひとつのイメージに収斂しないかぎり、本当の理解には至らない。


 その辺の紙を丸めてみよう。それをまた元に戻す。このイメージが develop の真の姿である。まさに展開そのものだし、丸めたなかに秘められている可能性を引き出すので開発する、発展するになる。現像は巻いているフィルムを引きのばすイメージ。


 さて、癌というものは、もともと何段階もの過程を経て発現するようにプログラムされている。その「丸めた」ものが解き放たれるのが「発現」なので、
 Cancer developed.は「癌が発現した」ということである。



 


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